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臨床研修

臨床研修カリキュラム

[選択科目]
皮膚科

研修スケジュール
一般臨床医として日常的に遭遇する皮膚症状・疾患に対する基本的診察法・治療法を修得することを目標にする。そのため自己免疫性水疱症、皮膚悪性腫瘍など皮膚科専門医に委ねるべき疾患に深く関与することは要求しない。どこからを専門医に委ねるかを悟ることも大切で、病気が判らず抱え込み、不適切な治療で患者を長期間苦悩させることのないような医師になって頂きたい。
外来主体の科であるため、外来患者を多く担当することになる。入院患者については、皮膚病変に限らず、全身管理能力の養成を他科研修に引き続いて修得してもらう。
当科の特性と1人体制のこともあり、1日の大半は外来診療(往診、外来小手術を含む)が主体になる。夕方~夜間にかけて自科入院患者の回診を行なう。

研修目標
1. 一般目標(GIO: General Instructional Objectives)
  1ヶ月間の研修であれば、日常的な疾患が主体になる。湿疹、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、蕁麻疹、薬疹、細菌・真菌・ウイルス感染症、虫刺症(それによるアナフィラキシーショックも含む)、褥瘡などが主体になる。熱傷は、当院では形成外科が担当だが、簡単な症例は拒まずに担当する。
膠原病(新鮮例)については長期間にわたる経過観察が必要なので、見学程度でもよいが、3ヶ月間研修するのであれば、受持医として携わることを求める。
当院における症例の特徴として、高齢者が多いため、褥瘡、カンジタなどの真菌感染症、疥癬などが多い。また高齢者は複数科での内服薬が多いため薬疹も多い。農村地帯のため、昆虫(特に蜂)による虫刺症(アナフィラキシーショックを含む)の救急患者や、植物による接触皮膚炎なども多い。地域的に年に数例は恙虫病の症例がある。
外科的手術は外来における小規模なものが主体であり、症例数は多くないことをご承知頂きたい。
2. 行動目標(SBO: Specific Behavior Objectives)
 
A. 当科研修において特に経験すべき診察法・検査・手技
 
(1) 本的皮膚科診療能力
a) 皮膚科診察法(視診、触診)
皮疹を発疹学に基づく正しい判定を行い、正確に記載できるようになろう。
(2) 基本的皮膚科臨床検査
a) 自ら施行できる検査
皮膚糸状菌検査
アレルギー検査(皮内反応、プリックテスト、貼布試験)
b) 結果を解釈できる検査
アレルギー検査(IgE RAST検査)
(3) 基本的治療法 当科研修で修得すべきものを中心に
a) 創傷処置および包帯法→褥瘡・熱傷など
b) 局所麻酔法、簡単な切開・排膿→感染性粉瘤など
c) 当科で特徴的な治療手技として、外用治療がある。最低限の外用療法を修得すること。
d) 生活上の療養指導ができるようになる→褥瘡、アトピー性皮膚炎など
   
B. 経験すべき症状、病態、疾患
 
(1) 頻度の高い症状
  発疹、リンパ節腫脹、そう痒(内臓疾患に伴う場合を含む)
(2) 緊急を要する症状、病態
  昆虫、食物、薬剤などによるアナフィラキシーショック、熱傷
(3) 経験が求められる疾患・病態
a) 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎など)
b) 蕁麻疹
c) 薬疹
d) 皮膚感染症
 
1) 細菌感染症(伝染性膿痂疹、せつ、蜂窩織炎、丹毒、感染性粉瘤)
2) 真菌感染症(白癬、カンジタ症)
3) ウイルス感染症(麻疹、風疹、水痘、伝染性軟属腫、ヘルペス感染症)
4) 節足動物媒介皮膚感染症(疥癬、恙虫病)
e) 膠原病(強皮症、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、シェーグレン症候群など)
f) 褥瘡
C. 皮膚科研修項目(SBOのBの項目)の経験優先順位
 
経験優先順位第一位
  外来診療もしくは受持医として、単独で検査、治療方針の決定ができるようになること。
 
1) 発疹
2) リンパ節腫脹
3) そう痒(内臓疾患に伴う場合を含む)
4) 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎)
5) 蕁麻疹
6) 薬疹
7) 皮膚感染症(細菌、真菌、ウイルス)
8) 褥瘡
9) 昆虫、食物、薬剤などによるアナフィラキシー反応・ショック
経験優先順位第二位
  症例があれば、積極的に関与すること。
 
1) 膠原病(強皮症、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、シェーグレン症候群など)
2) 節足動物媒介皮膚感染症(疥癬、恙虫病)