これまで消化器の病気では、内科と外科が別々に診療をしてまいりました。しかし、消化器センターを開設することで、今まで以上に内科外科の垣根を超えた診療を行うことが可能になりました。
例えば、胃癌を発見された場合にも内科で内視鏡治療か、外科で手術かについても、迷うことはなく患者さんに十分なインフォームド・コンセントを行い最善の治療方針を決められます。入院して検査や治療を受ける患者さんに関しては内科医、外科医、その他のスタッフを含めたチームにおいて、外来から入院まで一貫した診療が行えます。入院し、検査・治療のうえ手術を行うことになっても、同じ病棟の同じスタッフのままシームレスに看護・ケアを継続できます。このことは病気で不安な気持ちの患者さんのストレスを和らげることにつながります。病状によっては当院を通じて最先端の医療を受けられる施設へのご紹介もできます。
患者さんに最善の治療を行えますよう、病理スタッフ等も加わった合同カンファレンスを定期的に開催しております。また、消化器専門医(内科・外科)は勿論、看護(認定看護師)、抗癌剤治療(認定薬剤師)、病理検査(非常勤病理専門医、国際細胞検査士)といった面においても他の医療施設に劣らない質の高い医療を提供しております。
2017年度より実施されております飯山市ピロリ菌検査補助事業においても、検査の実施から除菌治療まで当センターで実施しております。
当院では飯山市ピロリ菌検査費用補助事業における抗体検査を承っております。
下記の手順で検査をお受けください。
検査材料 | 件数 |
---|---|
血液 | 12 |
尿 | 0 |
合計 | 7 |
抗体陽性の内視鏡検査実施 | 1 |
---|
治療・処置・検査 | 2023年度 | 2022 年度 | 2021 年度 |
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上部消化管内視鏡 | 2,595 | 2,624 | 2,750 |
上部消化管(胃瘻交換) | 85 | 93 | 106 |
胃瘻造設術 | 18 | 14 | 20 |
食道狭窄拡張術 | 14 | 8 | 0 |
食道ステント留置術 | 2 | 3 | 2 |
胃十二指腸ステント留置術 | 1 | 3 | 9 |
食・胃静脈瘤結紮術 | 3 | 3 | 4 |
食・胃静脈瘤硬化療法 | 1 | 2 | 3 |
内視鏡的上部消化管止血術 | 16 | 22 | 7 |
上部イレウス管挿入術 | 7 | 6 | 10 |
食道ESD | 0 | 4 | 0 |
上部マーキング | 3 | 1 | 0 |
上部消化管EUS 観察 | 18 | 25 | 10 |
上部EUS-FNA | 4 | 10 | 11 |
内視鏡的胃内異物摘出 | 0 | 3 | 5 |
内視鏡的食道異物摘出 | 2 | 2 | 0 |
胃EMR | 6 | 4 | 3 |
胃ESD | 11 | 19 | 15 |
十二指腸EMR | 1 | 1 | 1 |
NBI+ 拡大内視鏡 | 0 | 1 | 0 |
食道狭窄拡張(バルーン) | 0 | 0 | 0 |
下部消化管内視鏡 | 319 | 341 | 363 |
下部狭窄拡張術 | 1 | 2 | 0 |
下部ステント留置術 | 3 | 7 | 9 |
下部異物除去術 | 1 | 4 | 0 |
下部イレウス管挿入術 | 2 | 2 | 1 |
内視鏡的消化管止血術 | 4 | 7 | 6 |
下部マーキング | 4 | 6 | 0 |
下部ポリペク | 77 | 85 | 80 |
下部EMR | 105 | 100 | 82 |
下部ESD | 8 | 6 | 8 |
気管支鏡 | 4 | 9 | 9 |
気管支異物除去術 | 0 | 0 | 1 |
ERCP | 111 | 107 | 89 |
ERCP 金属ステント留置術 | 2 | 3 | 0 |
ERBD | 54 | 58 | 48 |
ENBD | 8 | 6 | 4 |
乳頭切開 | 45 | 50 | |
乳頭拡張術 | 13 | 50 | 0 |
胆道拡張術 | 3 | 4 | 0 |
結石除去術 | 32 | 37 | 11 |
合計 | 3,583 | 3,732 | 3,667 |