地域の皆様方に日ごろから格段のご厚誼を賜り厚くお礼申し上げます。
当院は70年以上に渡り、岳北地域で医療の要として「人道・博愛の赤十字精神に基づき、患者中心の地域医療を実践」して参りました。
現在COVID-19感染拡大は、収束の兆しもみえません。診療体制に影響をあたえていますが、感染対策による制限を軽減しながら、診療体制の維持につとめております。
今年2024年は、働き方改革の元年です。医療系労働者の時間外労働時間に上限が設けられ罰則もつきました。当院においては、タイムカード導入による労務時間管理や宿直許可が得られたことから、従前の診療体制から大きな変更なく対応できるようになりました。
また、地域医療構想の中で、患者さんの待ち時間短縮によるサービス向上と勤務医師の外来診療軽減のため、紹介受診重点医療機関の制度が新設されました。病院と診療所の機能分化をすすめるものです。長野県内で現在13病院が認定されています。当院も国から求められる機能を果たすため、北信総合病院と歩調をあわせて認定に努力しています。紹介率、逆紹介率を上げることが条件ですので、皆様のご理解をお願いいたします。
令和6年、当院は病院機能評価を受審しました。これは、病院機能評価機構による第三者評価で、1)患者中心の医療をおこなっているか。2)安全で標準的な医療を提供しているか。3)これらを達成できる組織として機能しているか。などの視点で病院のすべての診療・運営機能を審査するものです。5年ごと更新審査を受けていきます。
人口減少と高齢化がすすむ日本社会において、わたしたちも、北信医療圏の二次救急医療体制を堅持しながら、地域に皆様が安心して暮らせるための急性期医療の提供と近隣医療機関や介護施設との連携また機能分担する地域包括ケアシステムの中核としての役割を果たしてまいります。
さらに近年、国内での地震や異常気象による災害が頻発しており、長野県でも水害は毎年のように起きています。これら水害や土砂災害、火災などに対応するBCPの作成とその訓練を行い災害に対応できる病院もめざしています。
今後も、地域の皆様に信頼され必要とされる病院を目指し、更なる改革や改善を行い職員一同精進する所存でございます。これまでにも増して医師会、飯山市や近隣市町村の皆様からご指導、ご支援をお願い申し上げます。